院長挨拶

院長挨拶

幼いときに、福岡で開業医をしていた父を癌で亡くしました。
もう半世紀も前のことにはなりますが、父は外来診療が終わると、日常的に通院困難な患者さまのお宅を往診しておりました。
患者さまに何かあると、夜中でも電話に飛び起きて駆けつけようとする父の姿と、幼い私をバイクに乗せて往診に連れて行ってくれたことをよく覚えています。
その、原体験が家庭医、在宅医療を目指すきっかけとなりました。
父が亡くなった年齢と同じ４０歳の時に、小岩にてクリニックを開業致しました。

日常的によくある病気の総合診療が、家庭医の専門です。
総合診療として外来診療の延長にある医療こそが在宅医療の理想であり、私が目指す地域に根差した医療でもあります。
介護保険制度が出来る前から、現在まで地域に根付いた医療を目指し外来診療・在宅医療、終末期医療に取り組んできました。
どんな病気があろうとも、どんな状況であろうとも患者様はその人らしくあることが大切だと思います。
「家に帰りたい」「家に帰したい」という思いがあれば、私はその思いを大切にしたいと思います。
それを支える家族、介護者のケアも自分の大切な仕事だと思っています。在宅の専門医として、診療を通し在宅ケアの大切さを日々感じております。

認知症の患者さまに関しては、薬物療法だけではなく正しい総合的な対応により効果が得られます。認知症の症状を緩和することによりご家族さまのストレスも軽減出来ます。
患者さまやご家族の不安や負担を支えられる医師として努めてまいります。